日本社会病理学会 第41回大会のお知らせ
開催校 | 仙台大学
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会期 | 2025年 9月27日(土)〜9月28日(日) |
会場 | 仙台大学船岡キャンパス(宮城県柴田郡柴田町)での対面開催 |
現理事会 | 9月27日(土) 10:00〜11:00 |
新理事会 | 9月27日(土) 11:00〜12:00 |
総会 | 9月27日(土) 17:05〜17:45 |
参加費 | 【会員】一般:2,000円 大学院生:1,000円
【非会員】 一般・大学院生:2,000円 学部生:無料
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懇親会費 | 一般:6,000円 大学院生・学部生:4,500円 |
弁当(お茶付)代 | 1,000円(2日目のみ))(土曜日は近隣飲食店等をご利用ください) |
※仙台大学の会場はとても利用しやすいです。ただし、交通の便は心配です。
宿の予約では、船岡駅付近に、@ビジネスホテル一太郎、Aホテル原田があります。(一太郎は、1泊4,400円(朝食は1Fの飲食店で+600円)です。)
仙台市中心部での予約もお早めに。
※懇親会には学部生もご参加いただけます。大会本体と合わせて、奮ってご参加いただけますよう、また会員・非会員を問わずお知り合いにご周知いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
日本社会病理学会第41回大会申込ページ
今回大会でも、受付業務を最小限にするため、ご参加にあたり、
大会参加費ならびに懇親会参加費・弁当代(2日目のみ)の事前申込・事前決済をお願いしております。
9月19日(金)を期限に、必ず下記リンクからお申し込みをいただくよう、お願い申し上げます。
日本社会病理学会第41回大会申込ページ
※8月上旬頃に申込ページを公開予定※
なお、受付では大会参加費と懇親会参加費を分けた領収書をお渡しする予定です(公印省略)。
懇親会と2日目お弁当代につきましては、懇親会チケットの欄で、いずれかの組み合わせをご選択ください。
※なお、お申し込みにあたっては「こくちーずプロ」の会員登録が必要ですので、ご了承願います。(会員登録は無料です。学会大会の参加費以外の費用はかかりません)
第1日 9月27日(土)※
10:00〜11:00 | 現理事会(B棟201教室) |
11:00〜12:00 | 新理事会(B棟201教室)※入替制のため同じ会場 |
12:00〜 | 受付開始(B棟104教室前ロビー) |
12:45〜12:50 | 開会式(B棟103教室) |
13:00〜14:00 | 自由報告部会T・U(B棟101教室・B棟102教室) |
14:10〜17:10 | テーマセッション(B棟103教室) |
17:10〜17:50 | 総会(B棟103教室) |
18:00〜19:50 | 懇親会(D棟25記念館・学生食堂) |
※懇親会以外の教室はすべてB棟(
キャンパスマップで「B」の講義棟)
※会員控室は、B棟104教室
テーマセッション 「社会病理学の有用性、有用性の社会病理学――若手・中堅研究者の考える研究の意味」
文科省の出した通知を契機に、文系学問不要論が盛り上がったのは2015年のことだった(当時の文科大臣はその後自民党裏金問題を受けて落選した下村博文)。本セッションでは、不要論の背景にある「文系学問は社会の役に立たない」といった見方にどのように対峙できるかについて、社会病理学に関わる若手・中堅研究者の考える「研究の意味」を補助線として考えてみたい。社会病理学がいかに社会の役に立っているか、すなわち社会病理学の有用性を主張する方途を模索する議論もありうるし、何が有用かをめぐるコンフリクトに目を向ける視点も重要だろう。あるいはまた、世の中にあふれる「有用性」という切り口自体の抱える問題性をえぐり出す視角もありうると思われる。一定の結論を得ることを目指すというよりは、有用性概念を軸に、私たちの学的営為(とりわけ社会病理学のそれ)の再帰性 (reflexivity)について省察(reflection)することが、本セッションのねらいである。
【登壇者】
今井聖会員(琉球大学)
樋口くみ子会員(岩手大学)
堀内翔平会員(京都大学)
【コメンテーター】
中森弘樹会員(立教大学)
【企画・進行】
岡邊健会員(京都大学)
第2日 9月28日(日)
10:00〜12:00 | 自由報告部会V・W(B棟101教室・B棟102教室) |
13:00〜16:00 | 第41回大会記念シンポジウム(B棟103教室) |
16:00〜16:15 | 閉会式(B棟103教室) |
シンポジウム 「終戦80年企画 戦争の社会病理」
日本社会病理学会が研究対象とする社会問題は、なにが社会病理かの定義から入るのが必須であるが、「戦争」というテーマは、社会病理かどうかではなく、大きな社会問題であり社会病理の研究対象であるという前提が共有されやすいテーマ・イッシューである。しかし、これについて、社会病理学の研究はどのような研究の蓄積があるだろうか。昨今の国際、国内情勢から、こうしたテーマを研究対象とする、学術討議の対象とする必要性は高まっているのではないか。
戦争に関連する研究の実例は多岐多様である。そこで本シンポジウムでは、戦争の実害・犠牲に焦点を当てた調査や実証研究をベースとしつつ、社会病理学としての立ち位置や展望について、全体で討議できる流れとしたい。戦争に国民を動員したことにより、動員された兵士も徴用された軍属も動員された学徒も犠牲となり、アジア・太平洋諸国でも多大な犠牲がもたらされ、植民地国や被侵略国において多くの女性や子どもも被害を受け犠牲となった。戦地となった沖縄でも多大な犠牲があり、長引く戦争で、艦砲・空襲、原爆投下などにより、多くの国民も犠牲となった。犠牲には、加害の犠牲も被害の犠牲もあり、餓死、集団死、性暴力も含まれ、これらの犠牲は地域に偏在している。このほか兵士の精神的ダメージ・戦争トラウマなど関係性や精神に焦点をあてるとさらに幅広い研究もうかがえる。
戦争に関する諸論に目を転じると、戦争=病理という視点でない学問も少なくない。勢力均衡論、政治地理学、合理的選択論、軍事戦略論などもこの例になるのではないか。そこであらためて、社会病理学がどのように戦争を主題とするかが問われる。
【登壇者】
広瀬卓爾元会員(佛教大名誉教授、浄土宗平和協会理事長)
古橋綾氏(岩手大学)
麦倉哲会員(岩手大学名誉教授)
【コメンテーター】
(未定)
【企画・進行】
麦倉哲会員(岩手大学名誉教授)
大会プログラム・報告要旨集 ダウンロード
※大会プログラム・報告要旨集は、完成次第、速やかにアップロードいたします。公開まで今しばらくお待ちください。※