日本社会病理学会機関誌『現代の社会病理』総目次


現代の社会病理 23(2008年度)


巻頭言:地球的視点からの社会病理学研究の必要性横山 實
特集T:「見えざる貧困」と「新たなる排除」にどう立ち向かうか
  はじめに:社会病理学の新たな分析と対応の枠組みを求めて森田 洋司
  「公共」から「交響」へ――生存の可能性に向けて佐々木 嬉代
  山村集落の過疎化と棚田オーナー制度の試み
  ――社会的排除(包摂)研究との接点を探りつつ
山本 努
  「社会的経済」の担い手による「社会的排除との闘い」の展望と
    課題――イタリアの社会的協同組合の歩みと岐路を題材に
田中 夏子
特集U:親族間殺人
  はじめに:「親族間殺人」を企画する神原 文子
  平成の親族間殺人岩井 宣子
  愛情と暴力――親密な関係性という相互作用から立ち上がる
    親族間殺人と暴力
中村 正
論文
  警備業におけるワーキング・プアと教育義務懈怠の問題
  ――求められる専門性との齟齬
田中 智仁
  DVサバイバーの生活実態と支援問題
  ――介入支援から生活再建支援へ
岩瀬 久子
  「育児の孤立化」問題の形成過程――1990年以降を中心に梅田 直美
  不安定な生活という問題――ネットカフェ生活者の生活過程大倉 祐二
  現代青年に見られる“いじめ体験における実感のなさ”について
  ――“解離”という特性に注目して
廣澤 愛子
現場の声
  更生保護の最近の動き
  ――強くしなやかな保護観察処遇を目指して
正木 恵子
書評
  佐藤哲彦著『覚醒剤の社会史』本田 宏治
  松下武志著『酒害者と回復運動』野口 裕二